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第30回中小企業優秀新技術・新製品賞、日本通信機など表彰

(2018/4/18 05:00)

  • 安藤企業庁長官(右)から企業庁長官賞を受賞する楡日本通信機社長

りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社は17日、「第30回中小企業優秀新技術・新製品賞」の贈賞式を東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開いた。中小企業庁長官賞を受賞した日本通信機(神奈川県大和市)の「高精度デジタル方式FM同期放送送信機」をはじめ、一般、ソフトウエアの両部門で計38件を表彰した。

日本通信機の楡幸一社長は「第30回の節目に賞をいただき感謝している。従業員と共に受賞の喜びをわかちあいたい」と語った。

来賓の安藤久佳中小企業庁長官は「経営者の高齢化が中小企業の課題。技術を中堅の人に承継して技術開発や製品開発の先兵になっていただければ力強い」と祝辞を述べた。

新井民夫審査委員長(東京大学名誉教授)は「例年と比較して質の高い作品が粒ぞろいだった。モノを作るだけでなく利用者の視点に立っていかに価値を生み出しているかが重要」と講評した。りそなホールディングスの東和浩社長は「製造業は他産業への波及効果が非常に大きく、今後もモノづくりの発展をしっかり応援していく」とエールを送った。

  • パーティーで歓談する受賞者ら(中央に池田一義埼玉りそな銀行社長)

中小企業優秀新技術・新製品賞/喜びの声

りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社は17日、「第30回中小企業優秀新技術・新製品賞」の贈賞式後、レセプションを開いた。会場では審査員の東京工業大学の益一哉学長をはじめ受賞者らによる和やかな懇談の輪が広がった。

□■

一般部門で優秀賞を受賞したRT.ワークス(大阪市東成区)は歩行支援ロボット「RT.2」を開発した。増田敏昭社長は「当社は『生涯現役を応援するメーカー』を目指す」と宣言。今は介護用途が中心だが、男女間の身体能力の差を埋める、障がい者の就労を助ける、といった支援機器を開発していく。

アイディールブレーン(東京都千代田区)の木造住宅用のダンパーは、通常の筋交い補強に比べて最大揺れ幅を80%低減。佐藤孝典社長は「一つの大企業のために技術を開発することよりも、多くの工務店に利用してもらえる技術を生み出し続けたい」と述べた。

オーガンテクノロジーズ(神戸市中央区)は人の皮膚構造に近い人工皮膚を提供し、化粧品や医薬部外品の研究開発を支援している。杉村泰宏社長は「社会や時代の要請に応える研究開発を進めるため、さらに力を入れたい」と決意を固めた。

田辺塗工所(新潟市東区)は泡による高効率、環境対応型の塗装集塵機の開発で受賞。田辺直社長は「努力の結果が認められてうれしい。受賞を機に、普及に弾みを付けたい」と抱負を語った。

ソフトウエア部門で優秀賞のインプリム(東京都中野区)の内田太志社長は「知名度が上がる機会を生かし、今後、全国の幅広い層へ広げていきたい」と話した。ウェブテクノロジ(同豊島区)の小高輝真社長は「今回で3回目の賞をいただけて光栄だ。受賞を通じ、製品の魅力を言葉で伝えられる説得力につながると期待している」と意気込みを語った。

(2018/4/18 05:00)

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