[ オピニオン ]
(2019/1/9 05:00)
産業界の新春賀詞交歓会。一番の話題は10月に予定される消費増税だ。とはいえ経済が総じて堅調なことから「多少の景気悪化はあっても本質(的な景気悪化)ではない」(経団連会長の中西宏明さん)など楽観論が主流だ。
安倍晋三首相は来賓あいさつで、増税の打撃を上回る予算措置計上を「おつりが出る」と表現。先行きに自信を示しつつ「今年もベースアップを期待します」と“官製春闘”の継続姿勢を示す。
一方で春先から荒れ気味の金融市場など、リスクも台頭。「イヤらしいのはすべてが外部要因であること。なんとも言えない不安がある」と日本商工会議所会頭の三村明夫さん・
将来展望として、超スマート社会『ソサエティー5・0』や『コネクテッド・インダストリーズ』への期待も聞かれた。エレクトロニクス2団体のトップを兼ねる三菱電機会長の柵山正樹さんは「今後、開催される大型イベントで日本の強さをみせたい」と意気込む。
平成最後となる今年は、十二支でもラストとなる亥年。イノシシにちなんだあいさつが目立ったが、最もウケたのは経済同友会代表幹事の任期最終年を迎えた小林喜光さん。「“亥のベーション”に突き進みましょう」の駄洒落(だじゃれ)に会場も大笑い。
(2019/1/9 05:00)