産業春秋/バルブの日

(2020/3/20 05:00)

水栓をひねると水が出る。そんな当たり前の日常を支えているのはインフラと設備機器だ。明日は「バルブの日」。日本バルブ工業会が1954年3月21日に発足したのを記念して制定した。

「昔の水道はよく漏れていた」とは年老いた母の談。今や経年劣化しない限り漏れはほぼない。素材や加工、設計の進化は目覚ましく、高温・高圧に対応したバルブや、微量の流体を精密制御するバルブが産業界や日常生活で流れを調整している。

資金が流入する金融市場の流音が安定しない。“コロナ・ショック”を支えるため、15日には米がゼロ金利政策に踏み切るも、翌日にはNYダウは過去最大の下げ幅。一転、17日の総額1兆ドルの景気対策発表の後は株価が乱高下し、ジェットコースターのような1週間だった。

バルブも上流や下流の状況によっては正常に力を発揮できない。プリンターはノズルが詰まればインクが出ないし、食品工場では固化しやすいチョコレートが難物。お金も、温・湿度で粘性が変化する流体なのかもしれない。

温めたり異物を除去したりと、阻害要因を取り除けば再び流れ始める。コロナでは企業金融の円滑化と治療薬・ワクチン開発が、流れを阻害する不安感の解消につながる。

(2020/3/20 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい空気圧の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい空気圧の本

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第9版

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第9版

誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣

誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン