産業春秋/気になる中国とインド

(2022/9/29 05:00)

日中国交正常化から29日で50年になる。中国は2001年の世界貿易機関(WTO)加盟で“世界デビュー”を果たすと高度成長の波に乗り、10年には国内総生産(GDP)で日本を抜いて世界2位に躍り出た。

中国は30年にはGDPで米国を上回り、世界1位になるとの予測もある。この中国と同様に、あるいはそれ以上に成長が期待される国がある。インドだ。インドは23年に人口で中国を上回り、世界1位となる見通しで、経済成長率も中国を上回る。

国際通貨基金(IMF)予測によると19―23年平均の成長率はインドが7・7%、中国が5・9%と、インドは中国より高成長だ。インドは30年にGDPで日本を抜いて世界3位、50年には米国を抜き去って2位(1位は中国)との予測も。

インドは1人当たりGDPが低く、経済成長の伸びしろが大きい。日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の参加国でもある。非同盟・中立を貫くインドをクアッドにつなぎ留め、対インドの経済連携も拡大したい。

躍進するインドだが、30年も50年もGDPで世界1位は中国と予想されている。今後は中長期的にインドの成長を注視しつつも中国が重要な隣国であることに変わりはない。

(2022/9/29 05:00)

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