産業春秋／3月は気温高め、マスクも自己判断に

政府の節電要請は３１日まで。今冬は１０年に１度とされる寒波に見舞われ、１月下旬は日本列島のほぼ全域で最低気温が０度Ｃを下回る「冬日」も経験した。気象庁によると３月は全国的に気温が高い所が多いという。今冬の電力逼迫（ひっぱく）は回避できたようだ。

ロシアへのエネルギー依存度が高かった欧州連合（ＥＵ）には暖冬という“神風”が吹いた。２０２２年末から年始はＥＵ全域が記録的な暖かさとなり、仏南西部の元日は２５度Ｃ近くに。

ＥＵは暖冬に助けられながら、ロシア産の液化天然ガス（ＬＮＧ）をカタールや米国からの輸入に代替することができた。ただ神風はめったに吹かない。来冬への備えを今から検討しておきたい。

日本列島は地域によって下旬には早い春の訪れを感じられるという。暖かくなるにつれ気になる口元のマスク。このマスク着用も１３日から室内・室外を問わずに個人の判断に委ねられる。

１３日に先駆け、文部科学省は卒業式でマスク着用なしが基本との通達を出した。ただ高校では、クラスの一部にしか見せていない素顔を最終日に見せることに違和感を覚える女子生徒も。マスクを体の一部にしてしまった３年間の長さを感じる季節の変わり目でもある。