産業春秋/G5、7、20、そしてグロ-バルサウス

(2023/5/10 05:00)

主要7カ国(G7)の前身であるG5。1973年のオイルショックと世界的不況をきっかけに、仏米英独日の5カ国が世界経済を議論する目的で立ち上げた。75年の第1回首脳会議(サミット)にイタリアが加わったことで6カ国に、76年には参加国が欧州に偏らないようカナダが加わり現在のG7に。

サミットは議長国が持ち回りで年1回開催。第1回はフランスで、以降は米国、英国、ドイツ(当初は西ドイツ)、日本と続く。第二次世界大戦の戦勝国から始まり、敗戦国が後回しなのが興味深い。

後から加わったイタリアが日本の次、カナダは7番目の議長国だ。19日に開幕する広島サミットは、日本にとって7年ぶり7回目の開催となる。

新興国が台頭し、影響力が低下したG7。G20の第1回サミットはリーマン・ショックに見舞われた2008年に開催された。だがG20には中国やインドなども含まれ、ウクライナ情勢により分断が鮮明になった。

G7は国際秩序の維持に向け、グローバルサウスの取り込みを狙う。日米は55カ国・地域が参加するアフリカ連合のG20加盟を支持している。世界の先行き不透明感が増す中、国際会議は新たな枠組みを模索し続ける。

(2023/5/10 05:00)

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