ソフトバンクが社債型種類株を上場 国内初、1200億円調達

(2023/11/2 17:00)

ソフトバンクは2日、社債型の種類株を東証プライム市場に上場した。社債型種類株の上場は国内初。社債としての側面を持ちつつ、東証に上場することで普通株式のように幅広い投資家が投資できる流動性を持たせる。発行価格は1株4000円。総額1200億円を調達し、生成人工知能(AI)を用いたサービス実現などに充てる。

  • 上場の鐘を鳴らすソフトバンクの宮川社長

ソフトバンクの社債型種類株式は、普通株式へ転換する権利や議決権はない。発行から約5年間、固定配当が受けられ、その後は変動配当となる。固定配当は年率2・5%。発行から5年後に、ソフトバンクが発行価格相当額に経過配当金などの調整を加えた金額で買い戻す権利が生じる。2日、東証で上場セレモニーを行った宮川潤一社長は「第1回社債型種類株式の成果をしっかり出し、第2回以降の発行を検討していきたい」と述べた。

調達した資金は生成AIを用いたサービスの実現のほか、次世代社会インフラの構築、再生可能エネルギーの開発・調達、携帯通信基地局などの設備投資に充てる。

すでに国内最大級の生成AIの開発に向け2024年までに言語モデルの性能指標を示すパラメーター数が3500億の国産大規模言語モデル(LLM)を構築する目標を示している。宮川社長は複数の生成AIを組み合わせる必要性を指摘した上で「大型の生成AIをベースエンジンとして持ちつつ、推論系の小型版も平行して作っていきたい」と述べた。

(2023/11/2 17:00)

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