名古屋銀行、保健師が全職場を訪問・面談 広げる健康経営

(2023/11/14 12:00)

  • 保健師が行員と面談。健康を害する予兆を把握しやすくする

名古屋銀行は健康経営優良法人(大規模法人部門)のうち特に優れた「ホワイト500」の認定を2023年に取得した。同行が自負するのは、全申請企業の中で上位1―50位グループに入った点で、地方銀行としては同行調べで全国1位だ。健康経営推進室長を兼務する鈴木克典執行役員人材開発部長は「さらに取り組みを進めて高みを目指していく」とする。

働きやすさや従業員の健康に目を向けた施策は以前からあり、健康経営優良法人も20年から3年連続で認定取得している。その中で本格的に進める体制を正式に整えたのは22年6月。藤原一朗頭取をトップとする各部横断組織として健康経営推進室を設置。同行が掲げる、顧客の課題を解決し顧客と地域の未来を開く「未来創造業」の実践には「役職員とその家族の心身の健康を最も大切な要素と捉える」(藤原頭取)姿勢の表れだった。

同行はダイバーシティーを推進するための社内組織「チームひまわりPlus+」を1月に新設している。行内の各部や支店から女性と若手、シニア世代、キャリア採用者(中途採用者)を集め、4グループに分かれて働きやすい環境を議論し、提言。銀行全体の人事施策に反映し、さらに意見を取り込む。このサイクルの中で健康経営推進室とチームひまわりPlus+を「両方を推進エンジンとして、単なる『働き方』ではなく働きがいを高める」(鈴木執行役員)仕掛けとして機能させている。

人材開発部に所属する保健師が全職場を訪問、面談(臨店面談)している。また、顧客企業や地域にも自行の工夫を交えながら健康経営を広げている。6月には取引先約240社と同行の社員・家族延べ約1400人が参加したイベント「健康応援スポーツフェスタ」を名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催。従業員の健康の重要性を体を動かし、楽しみながら再認識する機会とした。

(2023/11/14 12:00)

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