今年の日本自動車殿堂、豊田章一郎氏ら4氏

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  　　　（左から）豊田章一郎氏に代わって豊田章男氏、小口泰平氏、佐野彰一氏、相川哲郎氏

日本自動車殿堂（ＪＡＨＦＡ、藤本隆宏会長＝東京大学名誉教授）は１４日、２０２３年の殿堂者として、トヨタ自動車を世界有数の自動車メーカーに育てた元トヨタ社長・会長の豊田章一郎氏ら４人を選んだと発表した。

豊田氏のほかに、人と車の運転制御メカニズムの解明や横運動走行試験台の開発などに尽力した芝浦工業大学名誉教授・名誉学長の小口泰平氏、世界初の４輪操舵技術の実用化に貢献した元本田技術研究所取締役の佐野彰一氏、リチウムイオン電池（ＬｉＢ）を搭載した世界初の量産電気自動車（ＥＶ）を世に送り出した元三菱自動車社長の相川哲郎氏が殿堂入りした。

相川氏は「開発は困難の連続だったが、道なき道を作る作業に若い技術者たちが励み、取り組んだ。社内で解決できない問題が起きる度に恩や縁の助けを借りて量産ＥＶ『アイミーブ』が世の中に出た。まさにオープンイノベーションだった」と開発の苦労を振り返った。