昨年の日本の新車輸出、中国に抜かれる 7年ぶり首位陥落

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  新エネルギー車が輸出の伸びをけん引した（中国・比亜迪〈ＢＹＤ〉の小型ＥＶ「ドルフィン」）

２０２３年の新車輸出台数は、中国が日本を追い抜いて世界首位となった。中国汽車工業協会（ＣＡＡＭ）によると、中国の２３年の輸出台数は前年比５７・８％増の４９１万台と過去最高だった。これに対し、日本自動車工業会（自工会）が３１日発表した２３年の輸出は同１６％増の４４２万台となり、中国を下回った。中国が首位となるのは初めて。日本が首位から転落するのはドイツが首位となった１６年以来、７年ぶりとなる。

中国はロシアやメキシコなどでの販売が増えたほか、電気自動車（ＥＶ）など新エネルギー車の輸出が同７７・６％増の１２０万台超となり、輸出の伸びをけん引した。中国の輸出台数は２１年から年１００万台以上のペースで急増しており、２２年にドイツを抜いて世界２位となった。足元では、日系メーカーが高シェアを維持する東南アジア市場にも輸出を増やしている。