判定機器で「つながる工場」支援 小野測器、自動化と品質管理両立

(2024/2/19 12:00)

小野測器はデジタルデータを基に業務を管理するスマートファクトリー(つながる工場)向けの製品として、計測機器や判定装置などを展開している。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)技術を活用。工場の自動化を進めつつ品質を管理するために必要な計測・判定機器の提供を通じて、工場の効率的な運営を支援する。

  • ノイズテスティング・ソフトウエア「GN-1200」(左)とデータステーション「DS-5000」

計測機器では各種回転検出器やトルク検出器、無線温度・無線電圧モジュールなど、判定機器ではデジタル回転計「TM―4000」シリーズなどを幅広く取りそろえている。顧客の生産現場の声を反映した改良にも対応する。

「電気自動車(EV)関連の話が多くなっている」(営業本部商品統括ブロックMIグループの中沢満グループマネージャー)ことを踏まえリニューアルしたのが、ノイズテスティング・ソフトウエア「GN―1200」シリーズだ。モーターやインバーターなど電動車の駆動ユニットの良否判定機能を拡充。異常振動や異音の判定機能などを強化した。

試験対象の外側にマイクロホンやプリアンプ、加速度ピックアップを取り付け、音信号や振動信号をデータステーションに入力。同ステーションとソフトをネットで接続し、得たデータを解析、判定する。

ソフトの刷新に当たり、EVなどのモーターの高回転化に対応し、動作中の振れの検査指標作成などに利用可能な「2変量グラフ機能」を追加。異常に起因する高次ノイズ成分を検知できる「カラーマップ判定機能」、人の聴感に近い異音良否判断が可能な「3分の1束ねオクターブ判定機能」も加えた。

同商品を完成車メーカーやティア1(1次取引先)、ティア2(2次取引先)に拡販する。中でも3分の1束ねオクターブ判定機能について、中沢グループマネージャーは「自動車以外の分野でも使われるだろう」と想定。幅広い業界に提案し、工場のスマートファクトリー化を進める企業を支援する考えだ。

(2024/2/19 12:00)

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