「カイロス」初号機、打ち上げ中止 警戒区域内に船舶

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  ９日、日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」（和歌山県串本町）田原海水浴場会場から見守る人たち

スペースワン（東京都港区、豊田正和社長）は９日、小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを中止した。警戒区域に船舶が侵入したため。同機には政府の情報収集衛星の一部を代替する「短期打上型小型衛星」を搭載。和歌山県串本町に整備した発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる予定だった。延期日は１３日以降の見込みで、打ち上げの２日前にも日時を公表する。安心安全な打ち上げを目指す。

同日開かれた会見では打ち上げ直前に船舶が警戒区域内に残留したと説明。技術的な不備はないという。次回の打ち上げは天候の影響と海外の有人宇宙船の帰還時期を考慮し、１３日以降としている。スペースワンの阿部耕三執行役員は「次回は期待に添えるよう全力を尽くしたい」と意気込みを語った。