グリーンパワーインベストメント、データセンターにCO2ゼロ電力 京セラ系に供給

グリーンパワーインベストメント（東京都港区、坂木満社長）と京セラコミュニケーションシステム（京都市伏見区、黒瀬善仁社長）は１５日、二酸化炭素（ＣＯ２）を排出しない電力を常時利用できるデータセンターを２０２４年秋に開業させると発表した。グリーンパワーインベストメントが北海道の石狩湾で稼働する洋上風力発電所から、データセンターに再生可能エネルギー由来電力を供給する。

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  データセンターに再生可能エネルギー由来電力を供給する（石狩湾新港洋上風力発電所）

両社は再生エネを地産地消で利用する基本合意を結んだ。石狩湾の洋上風力発電所はグリーンパワーインベストメントとＪＥＲＡが出資しており、出力１１万２０００キロワットと国内最大。石狩市に立地する京セラコミュニケーションシステムのデータセンターは太陽光パネルや蓄電池を備えており、天候によって風力発電からの供給量が減少しても再生エネ由来のＣＯ２ゼロ電力を利用できる。

施設の電力を再生エネ１００％にするには電力の需要量と再生エネの調達量を一致させ、一時的に使った火力発電の電力も再生エネに換算する方法がある。新しいデータセンターは常時再生エネ由来電力を使うことで、化石燃料からの脱却を目指す。

データセンターは社会のデジタル化や人工知能（ＡＩ）の普及で電力消費量が増大しており、ＣＯ２排出削減が求められている。