物流倉庫運営で人の介在最小化 GROUND、ソフト・ハード両軸で提供

(2024/5/13 12:00)

GROUND(東京都江東区、宮田啓友社長)は、物流倉庫内の自動化を手がけるスタートアップ。物流業界の人手不足などの課題解決を目指し、物流倉庫施設の運営をつかさどるオペレーションシステム(OS)を実装した新しい環境の実現と提供を進める。

  • GROUNDが取り扱う自律型協働ロボット「PEER」

同社は物流施設内の各工程の作業進捗(しんちょく)状況・マテハン機器やロボットの稼働状況・人員配置・作業効率などをデータに基づき適時把握し最適化し、人の介在を最少化した環境「Hyper Ware house」を目指しハードウエアとソフトウエアを両軸で提供する。

ハードはインドや中国、フランスなどパートナー企業のロボットを販売。中国のロボットメーカーと共同開発した自律型協働ロボット(AMR)「PEER」シリーズを筆頭に、自律型搬送ロボット「Oasis」の引き合いも増えている。

ソフト領域では自社開発するシステム「GWES」。2021年に提供を始めた同社の強みの一つで、倉庫実行システム(WES)と呼ばれる。共通データ基盤や人工知能(AI)を適用した各種機能モジュール群で構成し、さまざまなハードや倉庫管理システム(WMS)・倉庫制御システム(WCS)との連携もスムーズだ。主に物流施設内の可視化・分析・オペレーションにおける意思決定をサポートするため、物流施設統合管理とシステムの最適化を実現する。

また、同社の強みは開発するシステムに加え「社員を物流エリアに精通した人で固めていること」。そのため物流施設の設計・レイアウトなどの川上から、システムの導入・運営の川下部分まで一貫したコンサルティングが可能だ。現在、GWESは7件ほどの導入実績があり、今後は日系企業が海外に持つ倉庫への導入など世界展開も目指す。

同社の品川竜介執行役員は「当社はロボットメーカーになるつもりはなく、あくまでハードとソフトを両立していく。今後は認知度を高めつつ外にも事業を広げたい」とする。

(2024/5/13 12:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい空気圧の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい空気圧の本

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第9版

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第9版

誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣

誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

専門誌・海外ニュースヘッドライン

専門誌

↓もっと見る

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン