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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/28 05:00)
海洋研究開発機構は2018年秋にも、有人潜水調査船「しんかい」などで採取した海底の堆積物から得た微生物やその全遺伝情報(ゲノム)の解析結果を企業や大学などに提供を始める。光が届かず高水圧といった過酷な環境の深海で、微生物はその環境に適した独自の進化を遂げている。ゲノム情報は画期的な創薬や新材料の開発に生かせる。深海生物を採取する手段を持たなかった民間にとって大きなビジネスチャンスとなる。
海洋機構は19年3月までに国内企業や大学、国立研究開発法人など11機関との契約を目指す。今まで深海で採取した微生物を含む堆積物は海洋機構が保管し、研究者個人に提供していた。今回から各機関への提供とする。
すでに試験的に堆積物を企業や大学などに提供しており、18年秋までに微生物やゲノムまで広げる。コストは輸送費など実費のみの予定。
企業は微生物が持つ有用物質やそのゲ...
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(2017/12/28 05:00)
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