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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/20 05:00)
和歌山県立医科大学の山上裕機教授と尾島敏康講師らは19日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)由来の樹状細胞で、消化器固形がんに対するワクチン効果を確認したと発表した。強い樹状細胞を数多く確保しやすく、効果が得やすい。副作用や新規がん発生もなく、安全性も高い。将来は各患者のiPS細胞由来の樹状細胞(iPS―DC)ワクチン療法として構築を目指す。
研究グループは健康な人の皮膚線維芽細胞由来のiPS細胞から樹状細胞を作製。そこへ消化器固形がんに発現する腫瘍マーカーで、かつ抗原遺伝子であるがん胎児性抗原(CEA)を導入し、腫瘍情報を持つiPS―DCワクチンとした。
試験管内の実験でCEAを発現するがん細胞にiPS―DCを植え付け、Tリンパ球による腫瘍細胞攻撃を確認。遺伝子組み換えマウスでも大腸がん細胞由来の皮下腫瘍モデルで強力な抗腫瘍効果がみられた。既に効果を確認しているメラノーマに加え、消化器が...
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(2018/3/20 05:00)
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