- トップ
- 科学技術・大学ニュース
[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/29 05:00)
東北大学大学院医学系研究科の中澤徹教授、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、網膜の内側にある神経細胞「網膜神経節細胞」を高品質・高純度で作製することに成功した。緑内障の病態解明や、神経保護薬などの創薬に応用が期待される。成果は国際科学誌インベスティゲイティブ・オフサルモロジー・アンド・ビジュアル・サイエンスに掲載された。
網膜神経節細胞の神経突起は、束になって視神経を形成し、眼から脳へ光情報を伝えている。緑内障は、この視神経に障害が起きて発症する眼疾患で、日本においては40歳以上の約20人に1人がかかり、失明原因第1位となっている。
研究チームは、iPS細胞から立体的な網膜を誘導する手法を使い、網膜神経節細胞を単離。さらに、ヒトの立体網膜組織から、抗体を使って不要な細胞を除去する「2段階イムノパニング法」を用いて細胞の純度を向上させ...
(残り:142文字/本文:542文字)
(2018/3/29 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。
Journagram→ Journagramとは
PR
科学技術・大学のニュース一覧
- JAXA、世界最小姿勢制御モジュール開発 人工衛星小型化へ(18/03/29)
- 自動運転、社会的に実証 明大が研究所設立(18/03/29)
- 技術で未来拓く・産総研の挑戦(23)ミドリムシ(18/03/29)
- iPSから視神経細胞 東北大、高純度作製に成功(18/03/29)
- 局所がんの正常な臓器への作用 ATR、動物モデルで仕組み一部解明(18/03/29)
- ポリマーブラシ、常温で大面積形成 産総研が技術開発(18/03/29)
- 東北大、多孔質体の作製手法開発 金属の蒸気圧差利用(18/03/29)
- 経営ひと言/理研の鈴木正朝革新知能統合研究センターチームリーダー「“挙国一致”」(18/03/29)