オゾン層保護・地球温暖化防止大賞、イチネンＴＡＳＣＯ・味の素冷凍食品など表彰

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  経産大臣賞を受賞した岩田全弘イチネンＴＡＳＣＯ社長（右）

日刊工業新聞社は５日、東京・霞が関で「第２５回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」（経済産業省・環境省後援、日本冷媒・環境保全機構協力）の贈賞式を開いた。

経済産業大臣賞にイチネンＴＡＳＣＯの「残存フロンを低減させる冷媒回収装置」、環境大臣賞に味の素冷凍食品の「大型フリーザー脱フロン・省エネの２０年」が選ばれ、受賞者に表彰状と記念盾が贈られた。来賓の経産省の山下隆一製造産業局長は「技術革新を産業競争力につなげる視点が重要。新たな稼ぐ力になることを期待する」と語った。

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  環境大臣賞を受賞した羽賀俊弘味の素冷凍食品執行役員経営企画部長（右）

環境省の和田篤也事務次官は「フロン対策がビジネスチャンスとして注目される。新市場創出や企業ブランドの形成につながると期待する」と述べた。

優秀賞は香川県冷凍空調設備工業協会の「香川県でのフロン対策の推進」、審査委員会特別賞は上田石灰製造の「石灰製造プロセスによるフロン破壊処理」が受賞した。関屋章審査委員長（産業技術総合研究所名誉リサーチャー）は「気候変動に関する政府間パネル（ＩＰＣＣ）の評価基準に基づき判断した」と講評した。