特集 ノーベル賞 2022

ノーベル化学賞に米欧３氏　簡易手法で化合物合成

スウェーデン王立科学アカデミーは５日、２０２２年のノーベル化学賞を米スタンフォード大学のキャロライン・ベルトッツィ教授とデンマークのコペンハーゲン大学のモーテン・メルダル教授、米スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授に贈ると発表した。授賞理由は「クリックケミストリーと生体直交化学の確立」。

ノーベル物理学賞に米欧３氏、量子計算機の礎築く

スウェーデン王立科学アカデミーは、２０２２年のノーベル物理学賞をパリ・サクレー大学のアラン・アスペ教授と米国のジョン・クラウザー博士、オーストリア・ウィーン大学のアントン・ザイリンガー教授に贈ると発表。授賞理由は「量子もつれの理論と技術の構築」。量子コンピューターなど量子技術の基礎を築いた。

ノーベル生理学医学賞にペーボ氏、人類進化の核心に迫る

スウェーデンのカロリンスカ医科大学は３日、２０２２年のノーベル生理学医学賞を、独マックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ教授に贈ると発表。授賞理由は「絶滅したヒト属のゲノムと人類の進化に関する発見」。古代人の骨に含まれる遺伝子を抽出して解析する手法を取り入れ、古代人の姿を解明した。

ノーベル賞発表迫る　日本人２年連続受賞に期待

ノーベル賞の季節がやってきた。自然科学３賞は１０月３日に生理学医学賞、同４日に物理学賞、同５日に化学賞が発表される。２０２１年は米プリンストン大学の真鍋淑郞上席研究員が物理学賞を受賞しており、日本人の２年連続受賞に期待がかかる。新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の基盤技術の受賞も有力視される。

「ノーベル賞の登竜門」　英クラリベイト「引用栄誉賞」に日本人３氏が受賞

英調査会社クラリベイトは２１日、学術論文の被引用件数などから優れた研究者を選ぶ「引用栄誉賞」の２０２２年度受賞者を発表した。日本人では医学・生理学分野で東京都医学総合研究所の長谷川成人脳・神経科学研究分野長、物理学分野で物質・材料研究機構の谷口尚フェローと同機構の渡辺賢司主席研究員が選ばれた。

慶大、「慶応医学賞」に日米２氏選定

慶応義塾大学は「第２７回慶応医学賞」の受賞者に、国立国際医療研究センター研究所の河岡義裕国際ウイルス感染症研究センター長と、米ペンシルベニア大学医学部のカール・ジューン教授（６９）の２人を選んだと発表した。慶応医学賞は、過去に京都大学の本庶佑特別教授ら８人のノーベル賞受賞者を輩出している。

「大阪科学賞」発表迫る　ノーベル賞の“前哨戦”、節目の40回

ノーベル賞の〝前哨戦〟「大阪科学賞」の受賞者が近く発表される。節目となる４０回目を迎える同賞は、近畿圏で成果を上げた若手研究者に贈られるローカルな賞。しかし歴代受賞者には２人のノーベル賞受賞者のほか、同賞の有力候補者が何人も名を連ね、注目度は高い。

今年のノーベル賞発表、10月3日から