末梢神経が失われると、数年という長い時間をかけて大脳皮質に変化が起こることが知られているが、神経回路の動態については今まで十分な知見がなかった。

成体に成長する1年半の期間で、大脳皮質や視床など脳全体で遺伝子発現の様子を確認できたという。

サルを使った実験で、運動中に同じ強さの刺激をより小さく知覚する感覚抑制は、大脳皮質で記録される前に脊髄で始まっていることを突き止めた。... 同グループはサルが手首を動かしている時に皮膚神経から脊髄と...

東京大学の三品昌美教授らは大脳由来の神経細胞を使い、知的障害や自閉症などを引き起こす原因の一部を解明した。... シナプス同士の結合を促し、大脳の表層にあり知覚や思考などの機能をつかさどる大脳皮質内で...

今回の検出器を使ったPETを実用化すれば、大脳皮質の層構造や脳幹部などさまざまな神経細胞の分布が見えるようになり、神経変性疾患や精神疾患の病態解明に役立つものと期待される。

同チームはサルの脳の大脳辺縁系の活動を陽電子放射断層撮影(PET)で調べた。その結果リハビリ前は、大脳辺縁系と運動機能をつかさどる神経回路の大脳皮質運動野の活動は関連しなかったが、リハ...

同グループは脳の大脳皮質にある神経細胞の突起形状の3次元画像を1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の解像度で再現した。

複数の場所での電気信号の変化を計測し、生体内での電気信号の流れがわかる「電流源密度解析法」という手法を、精神機能をつかさどる大脳部位の活動計測に適用できることを初めて示した。 ......

実戦での将棋の盤面を見た際、プロ棋士は大脳皮質内の「楔(けつ)前部」という領域が活発になることがわかった。 ... プロ棋士では、脳内でオタマジャクシの形をした「尾状...

可視光に近い性質を持ち、生体を透過しやすい近赤外光を頭部に照射し、その反射光で人の認知や行動をつかさどる大脳皮質の働きを探る。 ... 脳が活動するとき、ヘモグロビンが大脳皮質に渡す酸素の量が...

慶応義塾大学の川内健史特別研究講師らの研究グループは、哺乳(ほにゅう)類の大脳皮質が形成される際に神経細胞が正しい位置まで移動する仕組みを解明した。... 大脳皮質は脳の表面を覆ってい...

脳の中でも、特に高次機能を担っている大脳皮質は、大別すると、グルタミン酸を伝達物質とする興奮性ニューロン、γ―アミノ酪酸(GABA)を伝達物質とする抑制性ニューロン、ニューロンの活動に...

「大脳皮質基底核変性症」や「進行性核上性麻痺」などの患者27人に、C11MP4Aを投与しPETで観察した。2種類の疾患患者の脳の大脳皮質で、ACエステラーゼの働きが弱まることがわかった。 大脳...

北海道大学の田中真樹准教授らは、サルの脳を使い、外部からの感覚情報をいったん集める中継地点である「視床」から大脳皮質に送られる信号が、衝動的な行動の制御にかかわることを突き止めた。

東京大学の河崎洋志特任准教授らは、知覚や思考などの脳機能をつかさどる大脳皮質で、新たな神経回路を見つけた。... マウスの胎児に緑色蛍光たんぱく質(GFP)の遺伝子を入れ、大脳皮質内の...

理化学研究所の津本忠治チームリーダーらは視覚にかかわる大脳皮質視覚野の「抑制性神経細胞」が、生後の脳の発達期である「臨界期」が終わり、光反応を受けても変化しないと言われる成熟期に達しても変化することを...

このラットに閉塞後と再開通時の2回NK―4を投与すると一部障害は残るが大脳皮質まで広がった障害と後遺症を軽減した。

その結果、片頭痛モデルラットの大脳皮質でNC―PK11195の集積が有意に増加していることを計測した。

国立循環器病センター研究所などの研究グループは、新たな神経細胞を生み出す「神経幹細胞」のような細胞集団が、大脳皮質の表面を覆う膜の直下にあることをラットの実験で発見した。... その結果、刺激直後に大...

訓練した猿の大脳皮質のうち、こめかみの付近の頭頂間溝部皮質などのMRI信号強度が訓練前に比べ、訓練後に最大で17%増えた。... 猿への訓練で膨張した大脳皮質や小脳は、ヒトの進化の過程で膨張し...