三菱マテリアル加工事業カンパニー×日刊工業新聞

2023.10.18

インタビュー／三菱マテリアル執行役常務・小原和生氏　...

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DIAEDGEとは

　三菱マテリアルの加工事業は、１９３１年の超硬工具「トリディア」の発売から始まった。以来、超硬合金とコーティングの技術を強みとし、新製品を開発し、市場に投入してきた。それと平行して、国内外で工場、切削試験・研修拠点の増強を推進。２０１７年に立ち上げた商品ブランド「ＤＩＡＥＤＧＥ（ダイヤエッッジ）」を中心とする多彩な製品群を世界に展開するとともに、グローバル生産・研究体制を築き上げている。

　現在は、旋削用からミーリング用、穴開け用など幅広い製品群の切削工具と、耐摩工具、建設工具を国内外で製造、販売しており、国内ではトップシェアを持つ。また再生可能エネルギーを使ったモノづくりに加え、使用済み超硬工具を回収して超硬原料としてリサイクルする取り組みにも注力し、脱炭素化や資源循環型社会の構築への貢献を目指す。

西澤亮

Navigator

日刊工業新聞社

西澤亮

編集局第一産業部

記者プロフィール

記者の視点

　素材とコーティング技術を生かした製品群もさることながら、特筆すべきはグローバルな加工検証・提案体制だろう。日本（埼玉県・岐阜県）をはじめ、欧米や中国、アジアなど計９カ所にテクニカルセンターを持ち、切削試験や研修、顧客への工程改善提案など、各地のユーザーに適したソリューションを提供している。

　２０２３年度に始動した新中期経営計画の中で、加工事業として「真のグローバル企業」を目指すことを掲げている。そのためにも製品開発力や環境対応力を磨きつつ、グローバルでのソリューション提供のリソースを一層充実させていくことが不可欠。グローバル企業としてどう進化の歩みを進めていくのか、今後も注目したい。