知り合いの医師が「主体的医療」ということを言っている。主体的医療とは、ぼくたちが主体的に自分の体調や健康を管理し、できるだけ自分の力で病気などに対処する、そのために医療は...

この作品はどう見ればいいか、作家は何を訴えているのかを考えることがとても楽しい。コンセプチュアルアートの作家で、数学みたいにこの作品の答はこれだと言う人は一人もいないはず。

太平洋戦争で俘虜(ふりょ=捕虜)を体験した作家の大岡昇平は著書『戦争』で警告する。

日本の伝統的絵画には余白が多い。長谷川等伯の水墨画など余白だらけだ。俵屋宗達の「風神雷神図屏風」も金箔(きんぱく)だけの部分が多くを占める。

座っていても立っていてもいいが、身体をゆっくり左右に動かしてみる。なんとなく気持ちがいい。全身が緩んでリラックスしていくようだ。

23年1月28日からは、19世紀から現代まで部屋にまつわる表現に特徴のある作家を取り上げた「部屋のみる夢」を開催する。

先日、剣道の稽古から帰る途中、公園の暗い街路樹の下を中学生くらいの男の子と女の子が手をつないで歩いているのを見かけた。こういう情景は時代も人種も超えて普遍的な気がする。き...

9月に京都に行ってきた。一応、仕事の予定を入れていたのだが、折あしく台風と遭遇し、鴨川で川床料理を食べてそそくさと帰ってきた。 ところで以前から気になっていること...

作家と会い作品を深く理解 元々、いろいろな形でアートと関わりがあった。... 草間彌生氏や森万里子氏、デイヴィッド・トレムレット氏ら世界的な18人の作家によるサイ...

数年前に友達と米国西海岸を旅した。途中で有名な滝に立ち寄る機会があった。あまりにも高く巨大で、そばまで行っても「危ない」という実感はないが、落ちたら助からない可能性は十分にある。

初代・歌川広重の浮世絵には、『東都名所』や『名所江戸百景』のような、名所絵(風景画)であっても、庶民の暮らしが描き込まれているものが多い。材木を積んだ小舟で大川を上り下りする人たち、屋...

一方で、冨田館長は「地方の知られざる作家を取り上げ、東京で広めたい」という。

ぼくたちの社会では「老」というと、生老病死の「四苦」の意味ばかりが強くなっているようだが、「老」を含む言葉には、長老とか老師とか老中とか家老とか、良い意味で使われてきたものもたくさ...

砧(きぬた)を打つ音を実際に聞いたことはないが、俳句では秋の季語とされているから、静かな秋の夜などに、いかにも似つかわしかったのだろう。「衣板」が音変化した語といわ...

「STILL ALIVE」というテーマの下に、地域の特性を作家に紹介しつつ、何点かは愛知で作品を制作してもらった。何といっても作家の皆さんが積極的に「これは面白いね」と、地域について学び、作品...

『源氏物語』は書かれた当初から話題となり、宮中でもてはやされた。いかにもてはやされたかは、作者名からもうかがえる。紫式部というのは女房名(通称)で、当時の通例として...

何年か前にメキシコシティを訪れる機会があった。3日ほど市内をうろうろして、リベラ、シケイロス、オロスコらの絵を見て回った。長くスペインの支配を受けたメキシコは、その後もフランスが侵...

約10年前に同大総長を務めての再登板で、作家の林真理子理事長と改革の両輪となる。

誰でも多かれ少なかれ身体の癖がある。分かりやすいところでは、右利きと左利きだろう。利き足や利き目というのもある。

ここ10年くらい、長寿や健康第一に疑問を呈する本を見かけるようになった。周知のように、日本は世界一の長寿国である。すでに長いあいだ平均寿命において世界一をキープしている。