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同社に対しては公正取引委員会が22年12月、コスト上昇に直面する下請け企業と協議せずに取引価格を据え置いたとして改善を要請していた。
「建設業界では元請けが請け負った仕事を1次、2次と複数の下請け企業に発注する『重層下請け構造』になっている。DX化で無駄な重層下請けを簡素化できれば、現場の作業者に適切な処遇ができるだろう。
その実現には国内企業の99・7%を占める中小の賃上げも欠かせず、企業庁は賃上げの原資確保に向けた下請け取引適正化やデジタル化支援など中小の収益力を高める取り組みを強化している。
かつて両者の関係は「大企業がオープンイノベーションの名の下に繰り広げる下請け探し」と言われるほどだったが、政府は「公正で自由な競争環境の確保」を掲げ是正に乗り出した。
発注側の経営者が下請け企業との取引適正化を宣言する「パートナーシップ構築宣言」の登録企業は1万8000社を超えた半面、公正取引委員会は22年12月に価格交渉の場を設けなかったなどの13企業・団体名を公...
同報告では「取引条件の改善と適正な価格転嫁が不可欠であることから、経団連は、政府が推進する『パートナーシップ構築宣言』への参画に向けて一段ギアを上げて働きかけるなど、サプライチェーン(供給網&...
経団連と日本商工会議所、経済同友会は、大企業と下請け企業の取引適正化を目指す「パートナーシップ構築宣言」の実効性の向上に向けた要請を出した。
こうした企業は大手企業の下請けのケースが多く、従業員の高齢化や低収益構造を背景に防衛産業からの撤退を検討する会社が増えている。
短期的には23年春闘で好業績企業の意欲的な賃上げが期待され、下請け企業が物価上昇分を取引価格に転嫁できる環境も整えたい。
価格交渉促進月間後に実施する追跡調査の対象社数拡大や下請け取引の専門調査員「下請Gメン」の増強を通じ、問題のある発注側の洗い出しを強化。発注側に行政指導を行うなど下請けが価格転嫁しやすい環境整備に取り...
ただ基本的にスマホメーカーへ部品を納入していた従来と異なり、自動車向け電子部品の多くの納入先はティア1(1次下請け会社)。
また下請けGメンを現状比2割増の300人体制に強化するなど、中小が適切に価格転嫁できる環境整備に向けた取り組みを引き続き徹底する。
他方、下請け企業が物価上昇分を親企業に価格転嫁できる取引適正化を推進し、賃上げ余力を高めることも肝要だ。
製品企画力を身に付け、下請け型のモノづくりから脱却する狙いだ。... 下請け型の仕事はできるが、自社で製品を作る力に欠けていた。
