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記事検索結果
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がんという病気には「先祖返り」という側面がある。劣悪な体内環境に適応することを迫られた身体が危機に対処するために、ある条件下でミトコンドリアによる抑制を解除し、約20億年前の古代細...
友人の学習塾を手伝って週に一度、中学生に国語を教えている。夜の授業ということもあり、夏は教室に虫が入ってくる。特にここ数年は新型コロナウイルス対策として、換気のためにドアや窓を開け...
幸せが分からなくなった、という声をよく耳にする。今日一日をどうやって生き延びるか、という状況では、そんなことを考える余裕はなかっただろう。衣食住が足りて、はじめて幸せが問題になって...
小沢俊夫さんの『昔話の扉をひらこう』という本を読んでいたら、欧州の昔話には魔法や魔法使いが出てくるけれど、日本の昔話には見当たらないという指摘があって、なるほどと思った。ぼくたちが...
いまから50億年後くらいには、地球は燃え尽きて白色矮星となった太陽にのみ込まれてしまうらしい。そのはるか以前に人類は絶滅しているだろう。「滅びの日」は近いと感じている人も多いようだ...
クロード・レヴィ=ストロースが『構造人類学』のなかで、まじないや呪詛によって実際に人が死ぬということがどういった心理・生理的メカニズムによって起こるのかを、別の人の研究に依...
正常値や基準値というものを、やたらと気にかける人がいる。例えば収縮期血圧は115以下じゃなきゃいやだという人。いったいどこから120とか130とかいう数値を割り出してくるのだろう。
社会全体が性の多様性に対して敏感になり、LGBT(性的少数者)といった用語も米巨大IT企業を指すGAFAや持続可能な開発目標のSDGsと同じ位一般的になっている。L...
ぼくたちが知っている文明というものは、人々の欲望に応えるために進歩してきた。人はいろんな欲望や欲求をもっている。長生きしたい、おいしいものを食べたい、貧乏をしたくない、暑いのも寒い...
歳をとるにつれて、前にも増して医者や薬を避けるようになった。病院にはできるだけ近づかない、薬は極力飲まない方針である。ぼくはB型慢性肝炎、医学的にいうとB型肝炎ウイルス持続感染者な...
ジョン・レノンの正式な名前はジョン・ウィンストン・レノン。彼が生まれた当時、英国首相を務めていたウィンストン・チャーチルにあやかったらしい。ジョンという名前も聖書のヨハネからきてい...
人工知能(AI)の最大の特徴は「関係を理解できない」ことだ。それでAIは一向に困らない。なぜなら彼ら、というか「それら」には家族や友だちがいないからだ。
学習塾で中学生に国語を教えていたら、教科書にフロン規制のことが出てきた。夢の冷媒として20世紀のはじめに開発されたフロンは、たしかに地上では無毒・安全・安価だが、大気中に放出されて...
グレッグ・イーガンの『白熱光』という小説に、物質形態や人類形態という言葉が出てくる。この人のSFは数学や物理学、天文学の専門的な知識が織り込まれていて難しいけれど、分からないなりに...
ユダヤ人としてナチスの時代を生き延び、1970年セーヌ川に身を投げて死んだ詩人パウル・ツェランがウクライナ出身であることを、ドイツ文学者・冨岡悦子さんの新聞記事で知った。年譜を調べ...
久しぶりに京都に行ってきた。2日間で七つ、八つ寺をまわり、ゆっくり古い京都を楽しませてもらった。特に東山は永観堂、銀閣寺、詩仙堂と、見事な借景の庭をもつ寺が多い。
ぼくが長年やっている気功では、病気を「遊ばせる」という言い方をする。気功に限らず、中医学や東洋医学にもある考え方かもしれない。 例えば体内に入ってきたウイルスを、...
科学技術の進歩とは時間を短縮することと言っていいようだ。つまりスピードアップ、蒸気機関車と新幹線を比べれば一目瞭然である。乗り物にしても、自動車や列車くらいならそうでもないが、航空...
ライオンがシマウマを襲って食べる、クマが遡上(そじょう)するサケを捕って食べる。この場合、殺される動物は弱者である。ライオンやクマは弱者を殺すことに何も感...
本当に美しいものを、ぼくたちは所有しようと思わない。むしろそっとしておきたいと思う。美しい自然と出会ったとき、それを批評する気にはならない。