深層断面／日産、ゴーン社長退任−西川新体制、変革への船出

強力なリーダーシップで日産自動車をけん引してきたカルロス・ゴーン氏が社長を退任することになった。三菱自動車への出資をきっかけにした今回のトップ人事。日産を経営危機から再建し成長期を築いたゴーン氏の手腕は、今後ルノー・日産アライアンスに振り向けられる。車業界が自動運転など新潮流を迎える中で、日産は西川（さいかわ）広人次期社長の下で新たな時代を迎える。（編集委員・池田勝敏、下氏香菜子）

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  １８年にわたり強力なリーダーシップを発揮したゴーン氏

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【プラン通り】

「プラン通りだ」。２３日の発表前日の取締役会で正式に決まったトップ人事。ゴーン社長は周囲にこう話したという。１０月に三菱自動車に出資し、自身が三菱自会長を兼務するのと同時に、西川氏を日産の共同最高経営責任者（ＣＥＯ）に昇格する人事を決めた。日産幹部によれば「このあたりから社長退任はゴーン氏の頭にあった」。

１８...