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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/6/10 05:00)
安藤ハザマは9日、福島県での除染事業における費用の不正取得疑惑について、宿泊費の領収書の改ざんがあったことを認めた。同社社員が1次下請けの担当者に領収書の改ざんを指示した。会見した安藤ハザマの野村俊明社長は「改ざんがあったことは事実。おわびを申し上げたい」と謝罪した。
領収書の改ざんが判明した事業は、福島県いわき市と同田村市で行った除染事業。いわき市の事業では、2014年8月28日に設計変更契約金額の決定後、安藤ハザマの社員が1次下請けの担当者に領収書の改ざんを依頼。作業員の宿泊費延べ1万965人分、6200万円を延べ1万5300人分、1億1500万円に修正するように要請した。
田村市の事業では、15年3月31日に設計変更契約金額の決定後、安藤ハザマ側から1次下請け側に領収書の改ざんを要請。作業員の宿泊費延べ5600人分、2800万円を、延べ1万99人、5500万円とした。ただいずれも契約金額決定後のため、水増しした分の費用は受け取っていないとみている。
安藤ハザマは改ざん理由などを調査中として、弁護士や副社長、社外取締役などで構成する調査委員会を設置。詳細が明らかになり次第、再度その内容を公表するとしている。
(2017/6/10 05:00)