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[ 環境・エネルギー ]
(2017/9/20 05:00)
国際協力機構(JICA)、科学技術振興機構(JST)などは、タイ政府と連携し、産業技術総合研究所が開発したバイオ燃料「H―FAME」の製造を始める。タイと日本のエネルギー関連企業が10月に提携し、タイ国内にパイロットプラントを建設する。量産化に向け、1日当たり数トンを生産する。H―FAMEは従来のバイオ燃料に比べて酸化しにくく、20%程度まで混合が可能。2018年にも市場に投入する。
H―FAMEは産総研が開発した独自製法で作ったバイオ燃料。従来の脂肪酸メチルエステルのバイオ燃料の欠点である、酸化や熱安定性を大幅に改善した。
従来のバイオ燃料の生成物を温和な反応条件下で部分水素化処理する。従来のバイオ燃料では7%の混合率が限界だったが、テスト走行を実施した結果、混合率20%で安全に運行できることをすでに実証している。
H―FAMEのタイにおける実用化は、JICAとJSTが日本とタイの研究機関などを支援し、進められている。1月からはJICAが技術者をシニアボランティアとして、タイの政府研究機関である金属材料技術センター(M―TEC)に派遣。
今後は、パイロットプラントでの製造開始に加え、8車種のピックアップトラックによる実車走行試験なども実施し、日本とタイで連携し、市場投入に向けた取り組みを進める。
タイはディーゼル車におけるバイオ燃料の混合比を、2026年までに10%へ引き上げる計画を立てている。
(2017/9/20 05:00)
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