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[ エレクトロニクス ]
(2018/4/15 13:00)
世界のパソコン(PC)出荷は今年1-3月(第1四半期)に横ばいペースを維持した。業務用の販売が下支えし、ハイエンドのノート型PCの投入がスマートフォンや小型のタッチスクリーン機器への消費者のシフトを鈍らせた。
市場調査会社IDCの11日のリポートによると、1-3月期の世界PC出荷台数は前年同期比で変わらずで、 HPは再び販売台数で首位となった。調査会社ガートナーの別のリポートによると、世界の出荷台数は1-3月期に1.4%減少した。
HPやレノボ・グループ(聯想集団)、デル・テクノロジーズなどのPCメーカーによる1-3月期の出荷台数合計は6040万台。IDCは前年同期比1.5%減を見込んでいたため予想を上回る結果だが、大手5社で販売台数が前年同期実績を超えたのは2社にとどまり、メーカーの大半がスマートフォンやタブレットとの競争に苦戦したことを示唆した。
欧州と中東、アフリカの需要は安定的な伸びを見せた一方、日本を含むアジア太平洋地域は出荷が予想を下回った。
ガートナーによると、世界のPC出荷台数が14四半期連続で減少。中国の需要鈍化が主因で、同国では出荷が前年同期に比べ5.7%減った。
メーカー別では、HPが8四半期連続で販売台数を伸ばし、業界首位の座を維持。世界市場シェアは約23%で、販売台数は1370万台だった。レノボは販売が伸び悩んだが、シェアは20%強。デルの出荷は6.4%増と、業界で最大の伸びを示した。シェアは約17%だった。(ブルームバーグ)
(2018/4/15 13:00)