【電子版】独VW、小型商用車の世界販売16％増 人気「T6」再開がけん引

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  「T6」を含む売れ筋のワンボックス型ライトバン「Tシリーズ」の販売は29．8％増に急回復した（フォルクスワーゲン提供）

　【フランクフルト＝時事】独自動車大手フォルクスワーゲン（VW）は14日、VWブランド小型商用車の4月の世界販売台数が4万6300台となり、前年同月比16．2％増加したと発表した。窒素酸化物（NOX）排出量が認可取得時の記載を上回ったディーゼルエンジン搭載のバン「T6」について、ソフト修正後に販売を再開したことが寄与した。

　「T6」を含む売れ筋のワンボックス型ライトバン「Tシリーズ」の販売は29．8％増に急回復した。小型トラック「クラフター」も35．4％急増し、ピックアップトラック「アマロク」は11．1％順調に増加した。唯一、トールワゴン型「キャディ」は3．1％減少した。

　地域別では最大市場の西欧が22．2％増の3万3600台。うち地元ドイツが46．3％増、スペインが44．4％増にそれぞれ跳ね上がったほか、英国（10．0％増）、フランス（5．9％増）も上向いた。東欧は12．8％、南米は24．3％、アジア・太平洋は8．7％、アフリカは6．5％それぞれ増加。前月まで不振続きだった北米の実績は公表されなかった。