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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/8/22 05:00)
【ロンドン=時事】英政府は21日、2026年の開通を目指している高速鉄道計画「HS2」について、撤回も含めて見直すと発表した。独立調査委員会が計画の採算性や経済効果などを検討し、年内にも政府に対応を助言する。建設費用が当初の計画から大きく膨らみ、国内で慎重論が強まっていた。
英国は鉄道の発祥国でありながら、高速鉄道の整備で他国に大きく後れを取った。HS2は英鉄道復活の切り札だった。当初の計画では建設費用は約56億ポンド(約7300億円)と見積もられていたが、最終的な費用は約86億ポンドに膨らむ見通しとなった。
シャップス運輸相は「投資に関し、費用と利益を継続的に分析しなければならない」と語った。
HS2は26年にも首都ロンドンと中部バーミンガムの間で開通する予定で、その後北部の主要都市に延伸される計画。一部では既に建設が始まっている。
(2019/8/22 05:00)