投資育成会社の“目利き”を就活に/学生向け採用情報サイトを開設【PR】

(2023/12/4 13:30)

 大阪中小企業投資育成は12月、投資先企業の新卒採用情報を発信する学生向けの「トーイク就活」をオープンした。BツーB(企業間)取引の製造業など、一般的な知名度は高くないものの、高い実力を備える全国の投資先企業の強みや魅力をアピールし、採用につなげる。企業情報の閲覧に会員登録などは不要で、学生が気軽に使えるサイト構成を意識した。大阪投資育成は、さまざまな大学のキャリアセンターとも連携しており、人手不足に悩む中堅・中小企業の人材確保を後押しする。

ユニーク検索でより自分に合う企業を

  • さまざまな特集を展開

 トーイク就活は同社が2018年に開設した採用情報サイト「投資育成キャリアナビ」をリニューアルしたもので、テキスト情報中心の旧サイトに対してレイアウトを見直し、画像を多用するなど直感的なわかりやすさを高めた。

 企業の個別ページに掲載する情報も強化した。概要や採用情報のほか、大阪投資育成が発行する季刊誌「年輪」を基にした取材記事、若手社員のインタビューなどを充実させ、業界を知らない学生にも興味を抱かせる仕掛けを施した。

  • 自分に合った企業を検索

 特に目を引くのはユニークな検索機能だ。「家賃の自己負担が1万円以内の会社」「アニバーサリー休暇がある会社」「おやつタイム・おやつが食べられる会社」などの「ワガママ条件」で結果を絞り込める。こうした大学生への訴求力を高める仕掛けは、大阪投資育成が寄付講座を開いている近畿大学で現役学生にヒアリングして取り入れた。「公的機関の“お堅い”イメージから離れるように情報発信の仕方を工夫した」(諸岡宏一事業ソリューション部長)。

 サイトで紹介する企業の業界・業種は多岐にわたる。東京投資育成、名古屋投資育成とも協力し、西日本を中心に全国の投資先企業を網羅する。掲載企業はサイトのオープン時点で約150社。3社の投資先企業は全国で3,000社あることから、まずは2025年までに600社に増やす目標を掲げる。

就活サイト開設の理由とは

 大阪投資育成が採用サイトを運営する背景には、中堅・中小企業の間で特に深刻化する人手不足への危機感がある。諸岡部長に同社ならではの取り組みを聞いた。

  • 諸岡宏一 事業ソリューション部長

―中堅・中小企業の採用問題をどう捉えますか。

 「厳しくなっている。うまくいっている企業はインターンシップや会員制交流サイト(SNS)で学生とつながりをつくる工夫を普段から重ねているようだが、人事の専任担当者を置ける中堅・中小企業は少ない。加えて、採用そのものの難しさとは別に入社後の育成の仕組みも問われるようになってきた」

―サイト運営の狙いは。

「我々は投資先企業を事業の安定性・成長性、経営の透明性、組織体制・人材育成などにどれだけ力を入れているかの総合力で判断している。この“目利き”は学生の企業選びにも共通するのではないか。同じ視点から情報を発信する『トーイク就活』は学生と企業が出会うマッチングの場として役に立てると考える」

―さまざまな大学のキャリアセンターとも連携しています。

 「非上場企業の場合、経営状況が外部からわかりにくく、キャリアセンターも実情を知らない。我々からキャリアセンターに働きかけ、優れた企業の存在を大学に認知してもらうことも必要だ。サイトの開設をきっかけにマッチングイベントや、インターン・ゼミ生の受入先の紹介など学生と企業をつなげる“窓口“としての役割を強化している」

―採用情報サイトはすでに数多くあります。

 「トーイク就活は投資先企業の情報発信を目的に据えている。他の採用情報サイトと張り合うのではなく、共存できる。旧サイト『投資育成キャリアナビ』は年間約6万8,000件(2022年実績)のアクセスがあった。新サイトも早いうちに同程度を達成したい」

投資先企業のさまざまな課題に伴走

 大阪投資育成による採用支援はサイト運営にとどまらない。10月には採用市場の変化や今どきの学生の姿を解説するオンラインセミナーを開いた。今後も「大学向けの求人票の書き方」といったテーマなどで、年間6―7回の投資先企業向けセミナーを予定する。同社はこれからも多角的な支援策を講じ、中堅・中小企業の人材確保にも伴走し続ける。

(2023/12/4 13:30)

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