アルフレッサファーマ、手術用縫合糸を増産−中国子会社に新棟建設、生産能力１０倍

アルフレッサファーマ（大阪市中央区、岩谷健一郎社長、０６・６９４１・０３００）は、中国・青島市の中国子会社「青島耐絲克医材」敷地内に新棟を建設し、手術用縫合糸を増産する。中国国内の縫合糸の需要増に対応するのが狙い。中国で縫合糸を拡販し、２０１６年度に縫合糸の売上高を現行比５０％増の約１億５０００万円に引き上げる。

新棟は１０月に稼働する予定。３階建てで延べ床面積は約５６００平方メートル。１、２階は製造棟、３階は将来の増産に向けた空きスペースとなる。同棟の完成で生産能力は現行の約１０倍に高まる。

中国の手術用縫合糸市場は、今後５年間で現行比倍増が見込まれている。その中で医師も良質の縫合糸を求めるようになり、同社の縫合糸の需要が高まっている。

青島耐絲克医材は１９９６年に設立し、敷地面積は約１万平方メートル。高品質なシルク縫合糸を製造するほか、近年は需要が増える合成吸収性縫合糸や心臓血管...