[ 中小・ベンチャー ]

田島軽金属、IoT効果でアルミ鋳物の試作倍増へ 生産管理システム一新

(2017/5/30 05:00)

  • IoTの活用により鋳造現場の稼働状況をリアルタイムで把握し、営業先に合理的な納期を素早く示すなど受注拡大につなげる

田島軽金属(埼玉県羽生市、田島正明社長、048・563・5221)は、2018年1月をめどに生産管理システムを一新する。自己資金約2000万円を投じ、IoT(モノのインターネット)を活用した独自システムに切り替える。主力であるアルミ鋳物の試作受注を国内外で伸ばす狙い。社員がスマートフォンで自社工場や協力会社の稼働状況を即時把握し、営業折衝の場で納期を示すなど、提案力を高める。20年8月期の試作受注で17年8月期見込みに比べ2・5倍の500件獲得を目指す。

田島軽金属は将来、サプライチェーン全体がIoTでシステムを通じ、さまざまな情報を共有できるようにする。木型製作を手がける協力会社の松田木型製作所(埼玉県羽生市)からはおおむね協力を得た。システム開発については埼玉県のITベンチャー、想画(さいたま市中央区)に依頼した。

稼働状況などをリアルタイムで把握し、営業先に合理的な納期を素早く示すほか、飛び込み案件への対応をスムーズにする。受託時点で依頼が生産能力を上回る場合、早めに協力会社に発注することなどで、製造スケジュールが過密にならないようにする。

IoTを製造現場の改善にもつなげる。稼働状況データなどを分析し、生産性を高める方針。システムの導入後、当面、生産効率10%向上を目標に改善に取り組む。軽量化の一手として、アルミ鋳造品が国内外で注目されている。同社は今後、中国の需要増を見込んでおり、営業を積極化する。

(2017/5/30 05:00)

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