飲酒運転、顔認証で不正防止－日立、スマホ装着アルコール検知器

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  スマホに装着できるアルコール検知器

日立製作所は１２日、顔認証機能付き呼気アルコール検知器の実証実験を８月から始めると発表した。検知器をスマートフォンに装着し、顔認証を行いつつ検査する。これにより人のなりすましを防止する。日立グループ内で実証実験を行い、将来は自動車向けなどで実用化を目指していく意向だ。

実証実験は日立キャピタルオートリース（東京都港区）の大宮営業所の社員を対象に、１日１回計測する。森利之日立キャピタルオートリース社長は「使用感の評価や課題を抽出する」としている。順次、計測場所を東京や横浜などの営業所に拡大する。

呼気アルコール検知器は従来の試作器と比べ、３分の１まで小型化した。当面、検知器は外販せず、同社が行う自動車リースや車両管理事業などの付帯サービスとして提供する。検査内容のデータを一元的に管理し活用する。

また日立製作所の山田真治研究開発グループ基礎研究センタ長は「米国では飲酒運転を防止する技術の搭載が増えている」と分析。エンジン機能とアルコール検知機能を連動させる仕組みなども自動車メーカーと検討する。