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[ 科学技術・大学 ]
(2017/10/10 17:30)
ガスが宇宙に拡散、地球からの距離も近く
月が約45億年前に誕生した後、40億~30億年前には大気が存在したとみられると、米航空宇宙局(NASA)などの研究者らが7日までに発表した。当時は火山活動が活発で、ガスが放出されていた。月は重力が小さいためガスは宇宙に拡散するが、ガスの放出量の方が多ければ大気として存在する。火山活動は約35億年前がピークで、大気が最も厚かったという。
月面の黒っぽい平らな部分は海と呼ばれ、溶岩が噴出してできた。「晴れの海」や「雨の海」からは大量のガスが放出された。溶岩が冷えた岩石の一部は1970年代初めに米アポロ宇宙船によって採集され、噴火年代のほか、水蒸気や一酸化炭素、硫黄などを含むガスの放出が判明している。
月に大気があったとみられる時期は、地球からの距離が現在より近く、もっと大きく見えていたと考えられるという。(時事)
(2017/10/10 17:30)