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【電子版】シンガポール航空、A380の新スイートルームは空飛ぶ5つ星ホテル

(2017/11/12 05:00)

シンガポール航空のA380

19機、970億円投じ全面リニューアル

(ブルームバーグ)最高の運賃を払ってくれる乗客の座席をいっぱいにするために、世界の航空会社がしのぎを削る。シンガポール航空は2階建てのエアバスA380の最高級クラスを全面リニューアルすると発表した。広さにこだわり、ダブルベッドも完備する。

 ワードローブからバスルームまで備えたスイートルームは地上の5つ星のホテルかとみまごうばかりだ。ビジネスクラスでもダブルベッドの利用が可能。シンガポール~シドニー路線で12月18日からこの全く新しい豪華な設備が楽しめる。

空飛ぶホテル

 最上級のスイートルーム数を12から6に減らし、座席と別に本物のベッドを置く。最前列の2つのスイートはつなげることでカップル用の客室になる。

 スイートにはフルサイズのワードローブと2つのバスルームがあり、そのうちの1つは椅子付きの化粧台を備える。ライバルの エティハド航空と異なりシャワーはないが、プライベート空間を求める乗客の意見を取り入れスペースを重視、利便性も高め電話や眼鏡にすぐ手がとどくような設計にした。

 78席あるビジネスクラスの座席は幅25インチ(約63.5センチ)で、完全にフラットなベッドにリクライニングできる。隣のベッドとの仕切りを下げればダブルベッドにもなる。

エンターテインメント

 スイートのスクリーンも大型化。フルHD規格の32インチと、これまでの23インチから大きくなり、座ってもベッドに横になっても見られるように角度を変えることができる。

 ビジネスクラスは従来と同じ18インチのスクリーンだが、小物を置くスペースが広がった。

機内食

 スイートではウェッジウッド、ビジネスはナルミの陶磁器を使用。新鮮な地元食材の提供を増やす方針で、路線ごとに順次導入。その後、他のクラスでも拡充していく。

アメニティー

 スイートのアメニティーはラリックとの共同開発。男女共通のアイテムに加えて、女性にはモイスチャライザーとハンドクリーム、男性はアフターシェーブとボディーローションが用意される。

 シンガポール航空はこうした整備のため、8億5000万ドル(約970億円)を19機のA380に投じる。このうち5機は引き渡しが来月始まる新しい機材だ。

(2017/11/12 05:00)

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