ボルボ・ジャパン、３点式シートベルト「ＰＶ５４４」トヨタ博物館に寄贈

• 

“安全のボルボ”寄贈―。ボルボ・カー・ジャパン（東京都港区、木村隆之社長、０３・５４０４・８６１１）は、１９５９年に世界で初めて３点式シートベルトを標準装備した車両「ＰＶ５４４＝写真」を愛知県長久手市のトヨタ博物館に寄贈した。同博物館は世界の車約１４０台を展示するが、ボルボ車の展示は初めてという。

スウェーデンのボルボの博物館にあった車両を輸入した。ボルボは３点式シートベルトの開発当時、業界全体に普及を促すため関連特許を無償公開した経緯があり、ＰＶ５４４を同社の安全技術を象徴するモデルと位置付ける。

ボルボは１１日、スポーツ多目的車「ＸＣ６０」が快適性や安全装備の充実ぶりなどから同社の車として初の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。ボルボ・カー・ジャパンの木村社長は「世界標準になっていない（最新の）安全装備も日本では標準装備して届ける方針をぶれずに続けたい」と話した。（名古屋）