[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】マスク氏は工場で寝泊まり テスラ「モデル3」の生産「地獄」続く

(2018/4/3 16:30)

  • テスラのEV「モデル3」(ブルームバーグ)

 米電気自動車(EV)メーカー、テスラの「モデル3」の生産「地獄」が続いている。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターでのやり取りで、モデル3の生産の遅れに対応できるように、「工場に泊まり込む」日々に戻っていることを明らかにした。この行動はテスラの「モデルX」発売当時の状況を思い起こさせる。

 マスク氏が当時、すぐに問題に対応できるように生産ラインの近くに寝袋を用意していたというのは有名なエピソードだ。「自動車ビジネスは地獄だ」とマスク氏はツイートした。

 投資家は現在、テスラの1-3月(第1四半期)の生産台数の発表を待っているが、これは会社予想を下回ると見込まれている。ツイッターでのやり取りは、テクノロジー・ビジネスニュースサイト「ジ・インフォメーション」の記者を相手に行われ、マスク氏がエンジニアリング責任者ダグ・フィールド氏からモデル3の生産を引き継いだという同サイトの記事を受けたものだ。

 フィールド氏はここ1年にわたり、モデル3およびその生産のエンジニアリングを管理していた。マスク氏によると、フィールド氏がもともと両方の業務を担当していたのは、テスラが「生産が極めて難しい」車を設計しないようにするためだった。しかし、現在はテスラが再び生産の真っただ中にあるため、「分割統治する方が良い」という。

 テスラは、顧客の需要に対応できるほどの速さでモデル3を生産し、同モデル展開の準備に使った何十億ドルもの資金を相殺するために売り上げを稼ぐという大きなプレッシャーを受けている。ブルームバーグが開発した実験的追跡モデルの推定によれば、テスラは1-3月期に9285台を生産することができたほか、週間生産台数2200台を達成したと見込まれている。

 マスク氏は同期末までに同2500台を目指していた。この目標は2017年末までに同5000台という従来予想からすでに引き下げられている。

 テスラが1-3月の生産目標を達成できたとしても、同社がそれを維持し、そこからさらに伸ばしていけるかどうかは不明だ。マスク氏の最新のツイッター投稿によると、同社はまだ生産地獄から脱していない。(ブルームバーグ)

(2018/4/3 16:30)

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン