運搬可能な循環式ブラスト機で全国展開を目指す【PR】

(2019/10/7 05:00)

東北でも少ない大型スチールショットブラストマシン完備

  • 令和時代の始まりとともに現社名に変更したという佐藤社長

 SKブラスト(旧:佐藤工業)は消波・根固ブロック用型枠を中心に各種金属のブラスト処理(細かい砂や金属球を吹きつけて表面の錆や汚れなどを除去したり、塗装前の下処理を行う加工)を専門とする工場。東北地方では稀少な大型スチールショットブラストマシンをはじめとする各種設備を備え、型枠のほか建築鋼材や大型オイルタンクなど金属製品の錆落とし、研磨、防錆塗装を手がける。

 1989年(平1)に佐藤健太社長の父が創業した。持ち込み型の業態のため、鋼材の保管管理に広い敷地が必要なことや作業音などから、近隣に住宅がない現在地は適していた。しかし原発事故による全村避難で2011年の約1年間の休業、6人全社員の解雇を余儀なくされる。翌年には再開したが、放射線汚染を心配する顧客から納品を拒否されるなど、風評被害に悔しい思いもした。

  • 作業を待つ鋼材が並ぶ工場

 「震災による売上の大幅減を経験し、自社の強みは何か改めて考える機会になった」と、18年(平30)に会社を引き継いだ佐藤社長は話す。ブラスト業の経験を生かして、インフラメンテナンスなどに出張して作業ができる移動型の循環式ブラスト機を導入し、持込型、現場型の両方で作業をすることが可能になった。

 令和時代の始まりとともに法人成りをして会社名も現社名に変更。設備運搬用の出張専用車も購入し、今後は「塗装業とのタイアップも考えていく」(佐藤社長)という。飯舘村は避難者の帰還が道半ばで人手不足に悩むが、「私たちが扱う製品は、お客様の大切な資産」という先代からの教えを引継ぎ、「これからもお客様に喜んでいただけるサービスを追求していきたい」(同)としている。

株式会社SKブラスト

連載#06

所在地 福島県相馬郡飯舘村前田字古今明220

社長 佐藤 健太氏

設立 1989年(平成元年)

資本金 300万円

社員数 5人

URL http://satoindustry.sakura.ne.jp/(新HP制作中)

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(2019/10/7 05:00)

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