キャンパスベンチャーグランプリ北海道、最優秀賞に旭川高専の井上さん

• 

  最優秀賞を受賞した旭川高専の井上光貴さん㊧と鈴木馨産業技術総合研究所北海道センター所長

　【札幌】キャンパスベンチャーグランプリ北海道実行委員会（真弓明彦実行委員長＝北海道経済連合会会長）は１２日、「第１８回キャンパスベンチャーグランプリ（ＣＶＧ）北海道」（日刊工業新聞社共催）の最終審査と表彰式をを札幌市内で開いた。最優秀賞は旭川高専の井上光貴さんによる「ウォーターパイプまいすたー・上下水道３Ｄプラットフォーム」が受賞し、２０２３年に開催予定の全国大会へ出場を決めた。

　「ウォーターパイプまいすたー」は、上下水道の水道管が敷設されている図面からデジタル図面を起こし、水道管の３次元可視化システムを作るもの。工事の効率化や老朽化した水道管の安定的な更新を目的とした。

　会場では福島知之北海道科学技術総合振興センター専務理事が「我々が気づかないアイデアにあふれる応募作品の数々に感心した。受賞したこれからが本番」と真弓実行委員長のあいさつを代読。最優秀賞を受賞した井上さんは「大きな大会で賞を受けたのはとても光栄。これからの活動に弾みがついた」と喜びを語った。

　その他の受賞テーマと代表者は次の通り。（敬称略）

　【優秀賞】▽ＲＥ：ＳＣＨＯＯＬ（北海道科学大・松本妃菜）

　【奨励賞】▽Ｂｅｅｂｅｒ　Ｇｌｏｂａｌ（北海道大・川手紅梨子）

　【努力賞】▽廃棄羊毛を用いた新コンクリートによる士別市を元気づけるアイデアの提案（釧路公立大・山田栞奈）▽全世界対応目覚ましアプリ「Ｗａｋｅ　ｍｅ　ｕｐ」（北海道情報大・尾崎令）