ミヨシキャスティング、本社工場に新鋳造ライン 薄肉品量産、産ロボ開拓

(2023/9/18 05:00)

【徳島】ミヨシキャスティング(徳島県三好市、国安一光社長)は、本社工場の自動鋳造ラインを一新した。従来に比べて生産性や作業性を3割高める。既存顧客向けの増産に加えて、平均5ミリメートル程度の薄肉形状の鋳造品の需要にも対応できるようになり、産業ロボット分野などの新規受注開拓を目指す。投資額は約1億4000万円。

  • 一新した本社工場の鋳造ライン

新鋳造ラインの生産能力は月産150トン。油圧駆動に変更し、型を押し出す速度、枠移動を安定させて品質と作業性を高めた。エアシリンダー駆動時は冬場の夜間操業時など凍結や結露で電磁弁などに作動不良が起こる場合があった。また、自動注湯機の従来室内にあった油圧ポンプを外に出し、作業環境を向上した。

鋳造ライン一新に先立ち、2月には自動バリ取り機「バリンダー」を導入し仕上げ工程の作業負担を軽減させた。「今後の産業用ロボット向け薄肉アーム鋳物製品の量産化にも最適な設備になる」(国安秀典常務)。

ミヨシキャスティングは徳島県内の鋳物業者2社のうちの1社。建設機械や農業機械、減速機、ポンプなどの鋳物製品を砂型の設計製作から鋳造、工作機械による2次加工まで一貫生産する。

総合建設業、鉄骨工事も手がける。2020東京五輪・パラリンピックのカヌー・スラローム会場で、人工的に流れをつくるポンプ設備のポンプ鋳物なども製造した。

(2023/9/18 05:00)

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