サルティゴ、米プロビビ社と持続可能な作物保護のための昆虫フェロモン生産に関する受託製造契約を締結

ヨーロッパブドウガを標的とした有効成分をプロビビ社向けに製造


ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス（LANXESS）の完全出資子会社で受託製造会社のサルティゴは、米プロビビ社（Provivi,(R) Inc.）と昆虫フェロモンPheron™ E7-E/Z9-12Acの生産に関する契約を締結しました。サルティゴは、業界をリードする受託製造メーカーとして作物保護産業向けにオーダーメイドのソリューションを提供しています。プロビビ社はランクセスおよびサルティゴとの契約に基づき、緊密に連携し合いながら、Pheron™ E7-E/Z9-12Acを生産するための技術移転、最適化、および生産規模の拡大を完了しました。

プロビビ社は、フェロモン技術を使用して持続可能な害虫管理システムを提供する農作物保護ソリューションのリーディングプロバイダーです。同社は、ヨーロッパブドウガとしても知られるロベシアボトラナを標的とする有効成分Pheron™ E7-E/Z9-12Acをグローバル規模で展開するための生産体制を刷新しました。

2021年、フランス食品環境労働衛生安全庁（ANSES）は、革新的な特許出願中のプロセスで製造されるプロビビ社の昆虫フェロモン製品Pheron™ E7-E/Z9-12Acの使用申請を承認しました。高い需要に対応するため、サルティゴのドイツ拠点において生産量を数十トンにまで大きく増やしました。

プロビビ社のエンジニアリング担当副社長であるビル・エヴァンコ（Bill Evanko）氏 は、次のように述べています。「私たちは、この協業によってビジネスが加速度的に成長していくことに胸を躍らせています。サルティゴのすばらしい化学者、エンジニア、製造を担う人材により、Pheron™ E7-E/Z9-12Acはプロビビの厳しいEU登録仕様を満たしました。ランクセスの関係者には、プロジェクトが成功し、成果を上げてくれたことに感謝します」

プロビビ社のサプライチェーンおよび購買業務の責任者であるサナズ・イマニ（Sanaz Imani）氏 は、次のように述べています。「ロベシアボトラナのフェロモンはプロビビの有効成分ポートフォリオの重要な製品であり、これは弊社の2021年の最も重要な事業でした。私たちは技術的に多大な功績をもたらしてくれたサルティゴとのパートナーシップに満足しており、この製品のグローバル展開を成功に導くために協力し続けることを楽しみにしています」

サルティゴのマーケティング・セールス部門の責任者であるクリストフ・シャフラス博士は、次のように述べています。「今後の作物保護にフェロモンが重要な役割を果たすことを期待しており、この分野のパイオニアであるプロビビ社のために有効成分Pheron™ E7-E/Z9-12Aを生産することを誇りに思います。プロビビ社によって開発されたこのフェロモンは、大規模かつ効率的に利用できる革新的な技術です」

この低コストのフェロモン開発により、プロビビ社は列条作物や木の果実、堅果、つる（TNV）のロベシアボトラナをはじめとする主要害虫を同時に駆除することができます。プロビビ社が生産するこの有効成分は、消費者にとっては製品に使われる農薬が減る、生産農家にとっては作物の被害が減るメリットがあります。

プロビビ社は、フェロモンをベースにした安全で効果的かつ経済的な交尾阻害製品であるPheron(R)製品群を開発し、作物生産における害虫抵抗性管理の新しい基盤として代替技術を提供しています。プロビビ社の特許取得済みの製造方法は、フェロモンの製造コスト削減につながり、トウモロコシ、米、大豆などの作付面積の広い作物に対しても使用可能となります。

プロビビ社の詳細については、以下のウェブサイトからご確認いただけます。www.provivi.com

多くの産業にとって魅力的
サルティゴは、プロセスの開発と最適化、登録とドキュメント作成のサポートなど、広範なサービスを提供しており、幅広い業界の様々な企業の製造パートナーとなっています。サルティゴは、農薬業界、製薬業界向けの受託製造にとどまらず、プラスチック、パーソナルケア、エネルギー分野などの企業向けの製品や特殊化学製品にも取り組んでいます。

前駆体と中間体の受託合成を専門とするサルティゴは、レバークーゼンとドルマーゲンの統合拠点に最先端のプラントを保有しています。広範な技術ポートフォリオ、プロセス開発における高い専門知識、および農薬、製薬、ファインケミカル分野における長年の業界経験を有しています。

サルティゴが提供するサービスの詳細については、以下のウェブサイトからご確認いただけます。https://saltigo.com/



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サルティゴについて：
サルティゴは、本社をドイツ・レバークーゼンに構え、レバークーゼンとドルマーゲンに製造拠点を置く受託製造の専門会社で、全世界に約1,200人の従業員を擁しています。特殊化学品メーカー、 ランクセスの完全出資子会社で、コンシューマープロテクション部門（2021年度売上高： 15億1,500万ユーロ）に属しています。サルティゴについての詳細は、同社URLにてご確認下さい。
https://lanxess.co.jp/jp/products-japan/business-units-japan/saltigo-japan/　（日本語）
www.saltigo.com（英語）

ランクセスについて：
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2021年の総売上は76億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 14,900人です。主な事業は、中間体、添加剤、特殊化学品及びプラスチックの開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス（DJSI World）、ヨーロッパ・インデックス（DJSI Europe）および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp

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情報提供元：PRTIMES
本リリースの掲載元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000034656.html