一橋大、技術経営学ぶ博士課程新設 １８年度に開講

一橋大学は２０１８年度にも大学院に、技術経営を教えるイノベーション・マネジメント博士課程を創設する。産業技術総合研究所から講師の派遣を受け、最新の経営の思考法と技術開発の動向の両方を習得するカリキュラムを構築する。企業の技術部門の部長や執行役員などを対象とし、経営層へのキャリアアップを支援する。

１８年度の組織改編で設置を予定する経営管理研究科で開講する。理系の修士号や博士号をもつ企業の技術系の管理職を対象に想定。同課程を通じて商学の博士号を取得できるようにし、国際的に通じるキャリアをつくる。

初年度は５―１０人程度の小規模で始める予定。勤務が継続できるよう夜間に開講する。一橋大の教員が財務や人材管理などの経営理論を、産総研の講師が技術の開発動向と事業化例を教える。事例ベースの議論を通してイノベーションマネジメントの思考法や分析手法を身につけてもらう。

近年は企業競争が加速し、技術を...