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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/12/5 05:00)
パナソニックは自動車の先進運転支援システム(ADAS)事業で、運転者の状況を監視してサポートするシステムを開発した。運転者の視線検知や非接触心拍数測定などで、国内外自動車メーカーは2017年後半以降の新車から順次採用する。次世代コックピットや緊急自動ブレーキなど含むADASをけん引役に車載事業は、18年度に15年度比5割増の売上高2兆円の目標を掲げる。
自動車メーカーが走る・曲がる・止まるなどのドライビング支援に注力する一方、同社は中低速域でかつドライバー支援が中心の開発を進める。
新製品は得意とするセンサーやカメラ、画像処理技術などを応用した。
運転者の視線検知「ドライバーモニタリングカメラ」はメガネやサングラス、マスクの着用ほか、頭にタオルを巻いていても、どこを向いているのか検知できるシステム。顔が90度横を向いていても検知可能。居眠り運転や脇見運転をしていないかを判断し、運転をサポートする。
運転者の心拍数測定「バイオセンシング」はカメラで顔表面の血流から心拍を測定。心臓まひ、心臓発作などのハートアタック、兆候などを検知する。ほかの運転支援システムなどと連動し、心臓が止まるなどの緊急時に路肩に車を寄せたり、ブレーキをかけたりできる。
ハンドルの握っている位置を検知するグリップセンサーでも握っているかどうかの有無を検知できる。寒いときにはヒーターで握り位置のみ暖められる。
昨今、高齢者の自動車運転事故が多発している。パナソニックの新製品は高齢者の脇見や居眠り、体調異常などに起因する事故を抑えるシステムとしても注目されそうだ。
(2016/12/5 05:00)
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