【電子版】WIPOのイノベーティブな国ランキング、日本は14位

[ 政治・経済 ]

(2017/6/18 09:00)

世界知的所有権機関（WIPO）などが15日に発表した「グローバル・イノベーション・インデックス（GII）2017」によれば、世界でイノベーティブな国のランキングは、1位スイス、2位スウェーデン、3位オランダ、4位米国の順となった。日本は14位で、昨年の16位から２つ順位を上げた。アジアの中ではシンガポール（全体の７位）、韓国（同11位）に続いて3位だった。

日本が評価が高いのは、研究開発（R&D）（3位）、ICT（情報通信技術）（5位）、貿易・競争・市場規模（3位）、知識の吸収（8位）、知識創出（9位）、購買力平価（PPP）GDP当たりの特許出願（1位）など。

一方で、教育関連でのランキングが相対的に低く、教育（46位）、高等教育（60位）、GDP当たりの教育支出（85位）。さらにイノベーションの効率は49位。ビジネスのスタートのしやすさ（72位）、就業者あたりのPPPベースのGDP成長率（85位）、15−64歳のニュービジネス（96位）、ICTサービス輸出の貿易全体に占める割合（105位）などとなっている。

米コーネル大学、欧州有数のビジネススクールである仏INSEAD（インシアード）などと毎年行なっているこの調査は、今回が10回目。世界127カ国・地域を対象に、政治や法制度のビジネスの環境から、教育支出・高等教育、R&D支出、特許出願、QS世界大学ランキングでの順位など81項目で評価する。

中にも、オンライン関連のクリエーティブさの評価では、ウィキペディアの年間編集数、ユーチューブへの動画アップデート数なども含まれる。

【GII2017ランキングの上位24カ国・地域（カッコ内は前回の順位）】

1位スイス (1)

2位スウェーデン (2)

3位オランダ (9)

4位米国 (4)

5位英国 (3)

6位デンマーク (8)

7位シンガポール (6)

8位フィンランド (5)

9位ドイツ (10)