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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/3 05:00)
国立情報学研究所社会共有知研究センターの新井紀子センター長らは2日、小中高生の基礎読解力を測る試験法「リーディングスキルテスト」(RST)を開発し2万4600人を調査したところ、中学3年生の約5人に1人、高校3年生の13人に1人が主語と目的語を読み取れていないと発表した。教科書が読めなければ自分一人で勉強ができず、勉強の仕方がわからなければ「人工知能に職を奪われる」と問題提起する。
RSTでは事前知識に頼らずに、文法から文章を理解する力を測る。主語と目的語の係り受けや、文章から論理的に推論する問題を出題した。推論は中学3年生の10人に7人、高校3年生の7人に4人がランダム回答よりも正答率が低かった。
RSTの得点は偏差値と強く相関している。読書量やスマートフォンの利用時間とは相関はなかった。
人間は文法と知識を使って文章を読みとっている。RSTは未知の分野であっても文法を駆使して理解し、知識を広げる基礎能力を測る仕組み。
今後、学習支援法を開発したり、読みにくい教科書や新聞に表現修正を促したりしていく。
(2017/11/3 05:00)
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