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[ エレクトロニクス ]
(2018/5/10 05:00)
カシオ計算機は9日、汎用のコンパクトデジタルカメラ事業から2017年度で撤退したと発表した。コンパクトデジカメの売上高はピークだった07年度の1300億円から17年度は123億円まで激減、営業赤字も16年度の5億円が17年度は49億円に拡大し、回復は厳しいと判断した。18年度は時計や学校向け関数電卓などの強い分野と、新規事業の拡大に力を入れる。
カメラ付きスマートフォンの急速な普及と画質向上が撤退の背景。「4―5年前はスマホカメラと画質で差別化できていたが、画質向上で難しくなった」(樫尾和宏社長)。
生産は他社への委託が主だったため人員整理は行わず、関連人員は時計生産などに充てる。汎用からは撤退するが、警察官向けのウエアラブル監視カメラやゴルフスイングの分析カメラ、医療向けなどの特注品部門は残す。
(2018/5/10 05:00)