【電子版】ダイムラー、ポーランドでEV用電池生産 九つ目の製造拠点に

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  メルセデス・ベンツの生産・サプライチェーン管理担当取締役のマルクス・シェーファー氏（左）とポーランドのマテウシュ・モラウィエツキ首相（1月22日、ポーランド・ヤウォル＝ダイムラー提供）

【フランクフルト＝時事】独自動車大手ダイムラーは22日、電気自動車（EV）用のバッテリーをポーランドでも生産すると発表した。生産開始は2020年代初めの見通し。

　ダイムラーはポーランド西部ヤウォルに、高級乗用車「メルセデス・ベンツ」の内燃エンジン車とプラグインハイブリッド（PHV）車用のエンジン工場を建設中で、年内に稼働する計画。その同じ敷地にバッテリー工場を増設するという。これにより、両工場の従業員数は1300人以上となる。

　ダイムラーのバッテリー製造拠点は既に2012年から稼働している独カメンツに加え、国内4カ所と中国北京、米アラバマ州タスカルーサ、タイのバンコクに新工場を建設中で、ポーランドが九つ目の拠点となる。

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  メルセデス・ベンツのSUVモデルEV「EQC」（18年10月、フランス・パリモーターショー＝ブルームバーグ）

　同社は22年までに全乗用車モデルでEVやPHVを提供する上、バンやバス、トラックにもEVを導入する計画だ。

　世界で急速に拡大するEV用バッテリー需要を見越し、200億ユーロを投じてオープン市場から電池セルを調達し、各地でバッテリーの組み立て体制を整える。