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[ 科学技術・大学 ]
(2015/12/21 05:00)
中央大学理工学研究科博士前期課程2年の本田良二郎氏、香取眞理教授、脇田順一准教授の研究チームは、真正細菌(バクテリア)がひも状に成長する際の複雑な折り畳み過程を数式で定量化することに成功した。生物の構造や運動の仕組みを力学的に解明しようとするバイオメカニクス分野のほか、薄膜を折り畳むなどの微細なモノづくりの領域で応用できる可能性がある。日本物理学会発行の英文誌(JPSJ)に掲載された。
研究チームは、バクテリアの一種で、納豆菌なども含まれる「枯草菌」に着目した。直径0・5マイクロ―1・0マイクロメートル(マイクロは100万分の1)、長さ2マイクロ―5マイクロメートルの棒状の細胞からなる枯草菌を寒天上で培養すると、美しいフラクタル(自己相似)構造に成長する。
枯草菌はある環境下で細胞分裂を繰り返すが、細胞は分断せずに1本の細長いひも状に伸びていく。この細胞鎖は、折り畳み過程を繰り返しなが...
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(2015/12/21 05:00)
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- 中央大学は真正細菌(バクテリア)がひも状に成長する際の複雑な折り畳み過程の数式な定量化に成功した。生物の構造などの力学的な解明や微細なモノづくりに応用できるかもしれない。