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[ 環境・エネルギー ]
(2016/9/21 05:00)
出光興産は20日、ノルウェー領北海の探鉱鉱区「PL636」で行った試掘で、原油や天然ガスの集積を確認したと発表した。採取可能な埋蔵量は、原油換算で2700万―6900万バレルと推定され、うち出光が権益を保有する分は800万―2100万バレルになるという。今後、事業パートナーであるフランスの大手エネルギー企業、エンジーなどとともにデータを詳しく分析・評価し、本格的な開発段階入りの可能性を検討する。
同鉱区にある「カラ構造」という区域で海面下約2700メートルまで掘削した結果、天然ガスが厚さ50メートル、原油が同じく60メートルにわたってたまっていることが判明。
天然ガスの産出試験を行ったところ、最大で日量約130万立方メートルのガスが出た。
出光は大阪ガスグループと共同出資で設立した現地法人を通じてPL636の探鉱に参画しており、同鉱区に対して保有する権益は大ガスグループと合わせて30%に上る。試掘の結果を詳しく分析・評価し、事業の操業主体であるエンジーなどパートナー各社と、開発の可能性について協議する方針だ。
(2016/9/21 05:00)